会社名にも 学校名にも よりかからず
生きていきたいのに

自分のチカラをはるかに超える 会社や学校に属してきた

まわりから メラメラ刺激を受けやすい ジブンには贅沢な環境
でも ときに
白紙の名無し名刺に 戻りたくなる

新たな出会いも 久しぶりの再会も
なんの先入観も期待もなく

決まりきったイメージに染まることなく 無色のまま
相手とジブンの間で 絵の具の混ぜ具合を決めていきたい

少しずつ 真っ白なキャンバス地を
好きなように 一緒に染めていきたい

でも ありのままの相手を受け入れるために
ありのままのジブンでいることは むずかしい

ヒトは 色んな名前をペタペタ貼って
胸を張って 武装している
無防備でいることを恐れている

私にとって タンゴは カラーレスになれる瞬間

ジブンを無にし 相手のリードを 受け入れ
相手のチカラを借りて 自己表現をすると
相手もまた無になり 全身の耳を傾けてくる

無から 始まる発見なだけに
驚きも喜びも共有できる

決まりきったステップを踏んでいるうちは
踊り場での会話が成り立っていない

名前も出身地も 職業やステータスも知らない
同じ言語さえ話せないかもしれない
ストレンジャーな相手から

これだけ多く学ぶことがあるなんて
ジブンを無にせざるを得ない

タンゴを踊ることによって

ありとあらゆるヒトから学ぶ 無邪気な喜びを
素直に感じる心を 取り戻したようだ